1 自然に暮らす

西洋に始まる産業革命以降、現代の都市は自然から切り離すことによって発展してきました。​そんな都市では近年、孤独を感じたり不安になったり、なにかしらの心の拠り所を無くしてしまっている人が増えている気がします。もしかしたら問題解決の手がかりが建築にあるかもしれません。

人は本来自然と共に生きています。一年を通す季節の中で、大地、山、川、海、湖、森。服を着て食べて住むことも自然の恵みから恩恵を得ています。足るを知り採り過ぎず。次の季節のために残し、また恩恵をいただく自然界の循環の中に共にあります。ところが現代の都市はどうでしょうか。足るを忘れ経済活動の循環を優先することに重きを置かれ自然から切り離されています。

そろそろ思い出しても良いかもしれません。不自然な現代都市に合わせようとするから苦しくなる。自分の中の自然に気づいたならば、自然の恵みを中心にした自然由来の素材でつくる衣食住のいろいろ。意識をこちらに合わせることで孤独がみんなと、不安が安心に、幸せを実感できる暮らしが始まる気がします。そんな自然を感じて楽しくて嬉しくなる建築(家やお店)をつくりたいと考えています。